7月 11
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カウンターの向こう側 ~第88章(88杯目)~
私(ここのBar)も20年ほど営業しているとカウンターで飲まれているお客様も少しづつ年月を重ねていかれます。開店当初安城では あまりBarに行かれる年配者が少なかったのか、子であるお客様が親御さんを連れてくることのが多かったのですが、10年ほどたつ頃にはその方々が成人したお子様と一緒におみえになるようになり、20年近くたつと孫が産まれた話をよく聞くようになりました。
とある夜、マスターの修業時代からのお客様が何年かぶりにとてもお若い方と御一緒に来店されました。
「マスター久しぶり。最近は年よりだからあまり外に出なくなっちゃってね。でも今日は孫が成人したから連れてきたよ」と相変わらずの笑顔で話されていました。そのお客様は『竹鶴21年』を少し薄めの水割りで、お孫さんはノンビンテージの竹鶴のハイボールをそれぞれオーダーしお酒と会話しかないBarの空間でゆっくりとした時間を過ごしていかれました。
いつかそのお孫さんにも子供が産まれ、またBarに連れてみえるかもしれません。親から子へ、そして孫へ。水が上から下へ流れるように次の世代へ受け継がれていくからBarは文化といわれるのかもしれませんね。
竹鶴(ニッカウヰスキー)
ブレンデッドウイスキーのように飲みやすいピュアモルトウイスキーを!というコンセプトの元に開発されたニッカウヰスキーの「顔」というべき商品です。